頭の中のいろいろ

頭に浮かんだことや実際にあったことを記録していく予定。不定期のんひり気まま更新

言葉を音として聞く

私は昔から、曲を聞きながら歌詞を理解することができない。

だからどんなに「良い歌詞!」「歌詞に共感した、感動した」という感想が寄せられていても理解できないのだ。

なので私の曲の好みは8割方メロディーで決まる。

どれだけ変な歌詞だとしても、あまり理解していないからメロディーが好みならそれでオッケーだったりする。(バラード系は気持ちまで暗くなるのでほとんど聞かない。)

音楽番組だと、歌詞を字幕で出してくれるので「あ、これってこういう意味だったのか」となることも少なくない。

 

とはいえ、まったく言葉として聞こえていないわけではない。

何度も聞いていればさすがに覚えるし、口ずさむこともできる。

でもその意味までを理解できているわけではないのだ。

説明が難しいし、理解してもらうことも難しいだろうが…。

最近は何度か聞いていれば、「あ、これってこういうこと言っているのか」とわかるようになってもきたので、曲を聴いている時に意識して聞いているか、BGMとして聞いているかの違いなのかもしれない。要はマルチタスクが出来ていないということだろうか…。

 

子供のころから聞き間違えることはよくあったのだが、不思議なことにメンタルがやられている時は、それが顕著に表れた。

聞き間違いでなんとか予想できるのならまだいい。

人の言葉がうまく耳に入ってこなくて、会話が成り立たないのには困ったものだった。

まったく会話が出来なかったわけではない。なんとか話しを繋ぐことが出来ていたから、多分そこまで変な人と思われることもなかったのではないかと思う。

 

これは仕事を始めてからは少し鳴りを潜めているような気がする。

(仕事を始めるときに、すごく緊張したのを覚えている。頑張って聞き取ろうと気合を入れていたのも…。)

それでも一生懸命聞いているつもりだが、その言葉のイメージが出来ないと理解できないことは今でも時々ある。

話をしながら、今何の話をしているんだっけ、とか

この話はどこからこっちの話になったんだっけ、とか

単純に私の理解力が不足しているともいえるかもしれないが、こういう時の私は、耳から入った言葉が頭の中で一回転して反対の耳から抜けていく、ような感じなのである。

 

何か困ることを言われて、その場でさっとうまくかわせる人をうらやましく思う。

これは何もうまく聞き取れないことだけが原因ではなく、個人の遣り込める引き出しの多さや立場などももちろん関わってくることではあるのだが。

私の場合、話を聞いてから少したって頭の中で「あれはどういうことだったのか」と思い返す作業が必要な時がある。

 

思い返すことが、意味の理解のためだけだったらよいのだが…。

とはいえこれらは訓練が必要なようだし、なんとか頑張るしかないのかもしれない。

今のところはなんとかなっているのでよしとしよう。